黒い太陽ガイドTOP > ドラマ黒い太陽 > 硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)レビュー
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)レビュー
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)が、ようやく再入荷したようです^^
私は、即効で硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)を買いました。
首を長くして硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)を待った甲斐がありました^^
在庫切れでなかなか買えなかった方、買いそびれた方は 今のうちに硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)を押さえておいたほうがいいですよ。
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)
渡辺謙

定価: ¥ 3,980
販売価格: ¥ 2,945
人気ランキング: 993位
おすすめ度: 
発売日: 2007-04-20
発売元: ワーナー・ホーム・ビデオ
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
1944年、陸軍中将・栗林が硫黄島に降り立った。本土防衛の最後の砦の硫黄島だったが、場当たり的な作戦と非情な体罰により、兵士たちは疲労と不満が渦巻いていた。ところが栗林は違った。アメリカ留学の経験があり、敵国を知り尽くした男は、体罰をやめ、島のすみずみまで歩き、作戦を練りに練った。そして米国が来襲。硫黄島は5日で落ちると予想されていたが、壮絶な闘いは36日間にも及んだ。しかし、その闘いで兵士たちは何を思ったか。それは61年後に掘り起こされた、出されることのなかった家族への手紙にしたためられていた…。
クリント・イーストウッド監督の2部作『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』。本作は日本側から見た硫黄島の闘いを描き、そこで何か起こったのか、兵士たちは何を思って闘ったのか、本作では戦場での兵士たちの日常がつづられる。闘いは厳しく、その残酷さに思わず目をそむけてしまうシーンもあるが、戦争とは悲惨で残酷なのだと改めて思わせる。そしてその戦争の虚しさを伝えているのは、兵士・西郷と彼をとりまく若者たち。渡辺謙演じる栗林中将ではなく、主役は若い兵士たちというのは意外だったが、だからこそ、この映画は意味がある。この映画は栗林のヒーロー映画ではない。見る者は西郷の思いに共感し、彼に生き抜いてほしいと願う。硫黄島の闘いを象徴しているのは若い兵士なのだ。西郷演じた二宮和也は戦場でも自分を見失わないように懸命に生きる若者を、加瀬亮がやさしさゆえに挫折を味わう男を熱演し、伊原剛志は元五輪選手のバロン西を豪快に演じる。彼ら日本人俳優たちのアンサンブルは絶妙! しかし、いちばん驚くべきは言葉を壁を超えたイーストウッド監督の演出、さすが名匠、見事だ。(斎藤 香)
敗戦国の国民としてどうみるか
時代考証がどうしたとか、背景描写がどうしたとか、しょせんアメリカ人の視点じゃないかとか、日本人から見てあれこれ言い出せばキリがないだろうが、少なくともクリント・イーストウッド監督他製作側に日本人を馬鹿にしたところは全く無く、真摯に製作された作品である事が充分に伝わってくる。
この連作のメッセージが「反戦」であることは監督自身がインタビューで語っていたが、太平洋戦争のなかでアメリカにとってある種象徴的な戦いである硫黄島戦を描くことで、現代のアメリカの好戦的な外交政策を批判しているのであろう。しかし、作品としての完成度が高くそういった政治的な面でのいちゃもんを寄せ付けない迫力がある。
そういった点では、我々日本人としては微妙にスタンスが異なるところもあるのだけれど、翻って我々日本の戦争映画というと、戦争行為の美化や政治的な正当化、あるいは逆に自虐的なお涙頂戴的なものばかりで、今の時代や未来に向けた視点に欠けるものしかなかったように思う。もっと客観的に戦争行為や戦時下の日本人の行動を描くことは日本の映画人には難しいのだろうか。
太平洋戦争は物質的な工業力・技術力の差で負け、戦後の経済発展を通じて追いつき追い越すことができたかもしれないが、文化といった面では、特に映画・映像文化といった面では産業的な規模ではなく、表現の成熟といった点でまだまだまだ日本は敗戦国のままであるということをこの映画によって示されてしまったように思う。
どちらに正義があるわけでない昨今の世界情勢
イーストウッド監督の息子のカイル・イーストウッドもなかなかいい旋律を奏でています。
お父さんも琴線に触れるいい曲を作りますが、戦争映画のサウンドトラックとして、
とても物悲しく感動的です。
「男たちの大和」の久石譲の旋律はいかにも日本人の心に訴えるものでしたが、
この作品もまるで日本人が作曲したような錯覚を覚えるほど情感がこもったメロディでした。
映画自体がとてもバランスよく描けていて、
どちらに正義があるわけでない昨今の世界情勢を見事に作品化しています。
戦争映画の名作として残ると思いますが、音楽も実に見事です。
シンプルなテーマもいいですが、
エンドタイトルのような武満徹をも思い起こさせるスコアも立派な出来でした。
もし現代の高校生が硫黄島にタイムスリップしたら
「父親たちの星条旗」を見て感動した後に「硫黄島からの手紙」を見てしまったため、あまりの落差に愕然としました。
まず地下要塞の全容が判らないし(アッという間に出来てしまった感じで島中に張りめぐらされたように見えない)、40日間の戦いの時間経過が判り難い(短期間に終わっているように思える)、おまけに敵を散々困らせた栗林の作戦というのも全く出てこない(トンネル内に隠れて、ただ「死ぬな!」と言っているだけ)。いくら渡辺謙が頑張ってもただの掴み所のない変わった士官にしか見えない。
さらにもう一人の主役であるはずの西郷にいたっては、渋谷の高校生がそのままタイムスリップしたかのような違和感だった。言葉使いはまるっきり現代語だし、会話の内容も当時の日本人が話していたとは思えないやる気のなさだし、高校生がいやいや授業に出席してふてくされているようでした。容貌も幼いのでとても家庭と仕事を持って戦争に召集された社会人には見えない。公開当時、日本のマスコミだけが二宮和也のアカデミー賞とか騒いでいたが、ノミネートすらされないのは当然であった。 それでも、あえて「父親たちの星条旗」ではなく「硫黄島からの手紙」を作品賞にノミネートされた理由は、日本の映画人に対して「感傷的なお涙頂戴ではない、まともな戦争映画を作れ」というメッセージなのか。
唯一、米兵の捕虜射殺を描いていたことが評価される。★1個
この程度の描き方に「アメリカ人が日本人をよくぞここまで描いた」とかいって感心してはいけない。現在のアメリカ映画界で最高の監督が演出したのだから、努力賞みたいな誉め方はむしろ失礼であろう。描ききれないのなら映画化は断念すべきであった。


